【読書】ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集

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みなさんこんにちは!

「どんどん」です!

私は普段からそんなに読書をする人間ではないのですが、先日リベ大の「両学長」のYouTubeを見ていたら「タルムード」の説話を紹介しておりました。

(もし両学長をご存じない方は直ぐに調べてみてください!大人気のYouTubeチャンネルの運営&書籍の出版もされている方です。)

非常にためになると思ったためどのような説話がほかにあるのか気になり、こちらの書籍を購入しました。

普段読書をしない私ですが、こちらの書籍は非常に読みやすく、「なるほど!」と思うような説話が紹介されており、3日で読み終わってしまいました。

こちらの書籍は日本人からユダヤ人に改宗しており、ユダヤ人の考え方と日本人の考え方の違いを多く書かれています。

少し日本人について批判的に書かれている部分も見受けられますが、「こんな考え方もあるのか!」と視野を広げることにもつながる一冊でした。

今回はこの本で紹介してある「魔法のザクロ」とういお話をご紹介いたします。

目次

タルムードとは?

説話を紹介する前にそもそも「タルムード」がどのようなものかをご説明いたします。

タルムードはユダヤ人の方々が昔から教えられてきた考え方であり、ユダヤ人の考え方の基本を作り上げているようなものです。

魔法のザクロ

あるところに仲良しの3人兄弟が住んでいた。
兄弟はそれぞれ成人に達したので10年間各地で修業をすることにした。
一人は東に、一人は西に、一人は南に旅立った。 兄弟たちは旅立ちの前に誓い合った。
また10年後にこの家で会おう、そしてそれぞれの10年間に自分が見つけた最も不思議なものを持ってくることにしよう。
 
一番上の兄は東に行き、ある旅人から世界の隅々まで見える不思議なガラスのコップを買った。
このコップから世の中を見渡すと本当に世界の隅々まで見えるのである。
長兄は、ほかの兄弟がどんなものを持ってくるかわからないが、これこそが世界で最も不思議なものに違いないと心の中で確信した。  

二番目の兄は西に行った。 そしてある街で絨毯売りに出会った。
絨毯売りにその絨毯はいくらかと聞くと、不思議なことに指さした絨毯がモソモソと勝手に動き出した。
二番目の兄は大変驚いて、絨毯売りに尋ねた。
「何だ、この絨毯の下にネズミでもいるのではないか」 すると絨毯売りは鼻を膨らませてこう切り返した。
「とんでもない、この絨毯は生き物です。空高く飛んでいくことが出来るのです。
これに乗ればどこでも鳥より早く飛んでいくことが出来ます。
今お買いにならないとすぐ売れてしまいますよ」
 
そこで二番目の兄は、この空飛ぶ絨毯こそ世界で最も不思議なものだと思い、大金をはたいてその絨毯を買った。 間違いなくこれでほかの兄弟たちよりも抜きんでたに違いないと確信した。  

一番下の弟は南に行った。
どんどん南に行くと、不思議な森に出くわした。
その森の中をずんずん入っていくと、1本の不思議なザクロの木が立っていた。
何が不思議かというと、そのザクロの木には花はいっぱいついているのに、実は一つしかなっていない。

しかもその実は真っ赤に熟れているのに、たった一つだけなのだ。
不思議に思ってそのザクロのみを取ろうと手を差し出すと、手のひらにポタっと落ちてきた。
するとまた不思議なことが起こった。 咲いていた花の一つが真っ赤に熟れたザクロの実に変わったのである。
「うん、これこそ世界で最も不思議なものだ。この木を持って帰ろう」 そう思ったとたんに、なんとザクロの木はパッと消えてなくなってしまった。
ハッとして手の中を見ると、ザクロの実は消えずに残っている。

一番下の弟は、子のザクロの実こそ不思議なものだと確信し、10年後に再開を誓った家に戻ってきた。
三人の兄弟は、それぞれ持って帰ったものをお互いに見せ合った。  

世界の隅々まで見渡せるガラスのコップで見ると、なんとある国のお姫様が重病でベッドに寝ている姿が映った。
傍らで王様が嘆いている。
「誰か直してくれる者はいないか、早く治してくれる者はいないか。どんな医者に頼んでもこの娘は回復しない。
早くしないと死んでしまいそうだ」と嘆いている。
 
これを聞いた三兄弟は急いでいこうと、魔法の絨毯に乗ってお姫様のもとに飛んで行った。
そして一番下の弟が、これを食べればお姫様の病気がきっとよくなるに違いないと、ザクロの実を半分に割りお姫様に差し出した。
一口、二口、お姫様が食べると、顔に精気が戻り、それまで歩くこともできなかったお姫様が力強く立ち上がることが出来た。 王様は感激し、三兄弟にこう申し出た。
「お前たち三兄弟のおかげで姫が重病から回復した。三兄弟の誰でも、姫と結婚してよい。三人で話し合って誰が結婚するか決めなさい。」 すると姫が「私に質問させてください」と割って入った。
まず一番上の兄に姫が聞いた。

「あなたは、世界の隅々が見渡せるガラスのコップで私の重病を発見してくださいました。その望遠鏡のようなコップは今でもそのままですか?」
一番上の兄―「はい、全く元のままです」
姫―「二番目のお兄様、あなたは魔法の絨毯に乗って私のところまでいち早く駆けつけてくれましたが、その絨毯は今でも空を飛べますか?
二番目の兄―「はい、全く元のままで傷もついていませんし、空を飛べます」
姫―「さて三番目の弟、あなたは私にザクロの実を食べさせて病気を治してくれました。そのザクロの実は依然と違いますか?」
一番下の弟―「はい、お姫様に半分差し上げましたので、今は半分しかありません」  

そこで姫は高らかに宣言した。
「私は、この一番下の弟と結婚します。彼は私のために大切なザクロを半分失ったのですから」

~ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より~

教訓

このお話にはどのような教訓があるのでしょうか?

答えは「ノーペインノーゲイン」です。

このお話では「犠牲無くして成功なし」ということをうたっているのです。

一番上の兄と二番目の兄はガラスのコップ、絨毯ともに無傷です。

しかし一番下の弟は半分ザクロを失ってしまいました。その代わりにお姫様との結婚という結果を得られることが出来たのです。

つまり何をするにも「何の犠牲もなしに成功することはあり得ない」ということです。

楽に儲かるとかそういう話はありませんよということですね。

結果が欲しければ犠牲を払いましょう!

まさに株なんかがそうですよね。

少額を投資して大きなリターンが来ることはありません。大金を投資すれば失うリスクはありますが、大きなリターンを得られる可能性もあるということです (必ずリターンがあるとは限らないので注意!)

さいごに

この話を読んでなるほど~と思う反面、物語にツッコミを入れたくなる気持ちも正直ありますよね(笑)!

ただしまじめな話なんでツッコミは割愛!

楽して儲けたいなぁとか、勉強せずに試験で結果残したいなぁとか、人間であればそんな気持ちになることもあると思いますが、「ノーペインノーゲイン」。

犠牲無くして成功はありませんので地道に頑張っていきましょう!

今回はここまで

ではまた!

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