面白い英語の慣用句(イディオム)を10個ご紹介 ~色編~

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「赤の他人」や「黄色い声援」、「青田買い」など日本語には「色」に関する慣用句がありますよね?

「赤の他人」と聞くと日本人であれば「全くの他人」と理解することが出来ますが、日本語を勉強している外国人からすると「色が赤い他人?」となるそうです。

どんどん

皆さんこんにちは!
どんどんです。

意味を知っていないと理解できない色に関する慣用句が日本語にあるように、英語にも意味を知らずに直訳してしまうと「え?どういうこと?」思ってしまいような面白い慣用句(イディオム)があります。

今回は「色」にまつわる英語の慣用句(イディオム)を10個ご紹介したいと思います。

なぜそのような意味になったかもあわせて解説していきますので、気楽な気持ちで楽しく英語を学んでいってください!

目次

Red herring

Red herring

まずご紹介するのは「Red herring」というイディオムです。

それぞれの単語の意味はこちら。

Red・・・赤
herring・・・鰊(ニシン)

直訳すると「赤いニシン」です。

会話の中でいきなり「赤いニシン!」なんて言われても意味が分からないですよね(笑)
この「Red herring」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Red herring」は大きく分けると以下の2つの意味があります。

①「燻製ニシン」
②「誤った情報」

①「燻製ニシン」はわからなくはないですが、②「誤った情報」に関しては「え?なんでそんな意味になるの?」と思いますよね??

今回は②「誤った情報」にフォーカスして確認していきましょう。

Red herring=Piece of misinformation

例文(使い方)

~「Red herring」の例文~
①draw a red herring across one’s track
(無関係な話を持ち出して人の注意をそらす)
②It seems to be a red herring.
(目くらましだと思うな。)

このイディオムが生まれた背景

Red herring

「Red herring」が「誤った情報」という意味になった背景をご紹介しましょう。

もともと「Red herring」は燻製ニシンを表していました。
この燻製ニシン、実はとっても臭うんです。。。

この臭う燻製ニシンを使って猟犬を訓練したことが由来と言われているんです。

この燻製ニシンを置いた状態でもニシンの臭いに惑わされることなく、猟犬が確実に獲物の臭いを嗅ぎ分けられるよう訓練したことから、「Red herring」は「注意をそらすもの」や「誤った情報」という意味になったといわれています。

※生まれた背景には諸説ございます。

In the red

In the red

次にご紹介するのは「In the red」です。
使われている単語は非常にシンプルですし、簡単そうですよね?

直訳すると「赤の中」となります。

会話などで「赤の中」であれば使う機会もあるような気がしますが、もちろん異なる意味が存在します。
この「In the red」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「In the red」の意味はズバリこちらになります。

赤字

「redと赤」なのでなんとなく理解はできそうな気がしますね。

in the red=have a negative account or no money

例文(使い方)

~「In the red」の例文~
①business in the red
(赤字経営の事業)
②get further and further in the red
(赤字がどんどん膨らむ)

このイディオムが生まれた背景

in the red

「In the red」が「赤字」という意味になった背景をご紹介しましょう。

「In the red」は非常にシンプルです。
会社などの帳簿をつける際、マイナス部分(損失額)を赤ペンで表記していたことが由来となっています。

日本においてもマイナスの部分を赤字で書いたりしますよね?それと同じです!

See red

See red

続いてご紹介するのは「See red」というイディオムです。

どちらも簡単な単語ですが意味を確認しておきましょう。
それぞれの単語の意味はこちら。

See・・・見る
red・・・赤

直訳すると「赤く見える」です。

赤いものを見たときに使いそうなフレーズですが、もちろん異なる意味で使われます。
この「See red」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「See red」の意味はズバリこちらになります。

激怒する

「See red」は実は激怒するという意味です。
それぞれの単語を簡単ですが、合わせて使うと非常にレベルの高いイディオムになります。

see red=angry

例文(使い方)

~「See red」の例文~
see red at ~
(~に激怒する)
②make someone see red
(人を激怒させる)

このイディオムが生まれた背景

See red

「See red」が「激怒する」という意味になった背景をご紹介しましょう。

赤いものを見て怒る動物といえばなんでしょうか?

そうです。牛です。

「See red」とは牛が赤いものを見て興奮して怒ってしまうことから生まれたイディオムなのです。

言われてみると「確かに!」って思えますよね^^

Red tape

Red tape

続いてご紹介するのは「Red tape」というイディオムです。

どちらも簡単な単語ですが意味を確認しておきましょう。
それぞれの単語の意味はこちら。

Red・・・赤
tape・・・テープ

直訳すると「赤いテープ」です。

「赤いテープが必要だ!」とか「赤いテープでマークしておこう!」みたいに使えそうなフレーズですね。

しかし、「Red tape」には全然違う意味があります。
この「Red tape」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Red tape」にはこのような意味があります。

①(非効率な)お役所仕事
②(煩雑な)官僚の事務仕事

「何でRed tapeがお役所仕事って意味になるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?

お役所仕事を表す「Red tape」の意味を知らないと、会話で突然言われても混乱すること間違いなしって感じのイディオムです!

red tape=official rules and bureaucratic paperwork

例文(使い方)

~「Red tape」の例文~
①rampant red tape
(はびこる(非効率な)お役所仕事)
②cut red tape
(お役所仕事を効率化する)

このイディオムが生まれた背景

Red tape

「Red tape」が「お役所仕事 」という意味になった背景をご紹介します。

このイディオムは昔のイギリスで生まれたイディオムになります。

18世紀ごろのイギリスでは法律などが記してある公文書を縛る際に赤いテープが使われていました。
赤いテープで公文書を縛っていたことから、「お役所仕事」という意味になったようです。

当回しにイヤミな表現した感じですね^^;

Be green

Be green

続いてご紹介するのは「Be green」というイディオムです。

Be動詞+緑なので、緑色のものを説明する際なんかに使えそうですよね?

ただ、ここで紹介するのですから、もちろん違う意味があります。

この「Be green」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Be green」 の意味はズバリこちらになります。

未熟

Greenで未熟ってなんとなくイメージできる方もいるのではないでしょうか?

日本でも初心者ドライバーがつけるマークを「若葉マーク」とか言いますしね。
「若葉=緑=未熟」も分かりそうな気がしますよね^^

be green=have no experience/ inexperienced

例文(使い方)

~「Be green」の例文~
①He is green
(彼はまだ未熟だ)
②She is still green at the job
(彼女はその仕事にはまだ経験が浅い)

このイディオムが生まれた背景

Be green

「Be green」が「未熟」という意味になった背景をご紹介します。

Be greenに関しては実は、若葉マークなどと同じ考え方なんです。

植物のは新芽や若い時は緑いろで枯れていくにしたがって茶色や黒色に変化していきますよね?

初心者を植物に例えて「緑」表現しているんですね。

Green light

Green light

続いてご紹介するのは「Green light」というイディオムです。

どちらも簡単な単語ですが意味を確認しておきましょう。
それぞれの単語の意味はこちら。

Green・・・緑
light・・・照明(ライト)

直訳すると「緑のライト」です。

緑のライトといえば青信号くらいしか思い浮かびませんが、一体どのような意味があるのでしょうか

この「Green light」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Green light」は大きく分けると以下の2つの意味があります。

①「青信号」
②「許可(ゴーサイン)」

①「青信号」はそのままですね。
②「許可(ゴーサイン)」に関しては①の意味と実は関連を持っているんです。

今回は②「許可(ゴーサイン)」にフォーカスして確認していきましょう。

green light=authorization to do something

例文(使い方)

~「Green lihght」の例文~
①get the green light form the manager
(上司から許可を得る)
green light project
(許可の出ているプロジェクト)

このイディオムが生まれた背景

Green light

「Green light」が「許可」という意味になった背景をご紹介します。

こちらに関しては非常にシンプルです。

Green lightには「青信号」という意味もあります。
「青信号」は進んでOKという意味ですよね。

この進んでもOKという意味から、プロジェクトなどを進めてOK→「許可」という意味になったのです。

Come out of the blue

Come out of the blue

続いてご紹介するのは「Come out of the blue」というイディオムです。

どちらも簡単な単語ですが意味を確認しておきましょう。
それぞれの単語の意味はこちら。

Come・・・来る
out of・・・出る 
the blue・・・青

直訳すると「青から出て来る」です。

「何が出て来んねん!」というようなツッコミを入れたくなってしまいますね。

「Come out of the blue」はどのような意味を持つイディオムになるのでしょうか?
意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Come out of the blue」 の意味はズバリこちらになります。

突然

「青の外から来る」がなぜ「突然」という意味になるかよくわかりませんよね^^;

ちなみに 「Come out of the blue」をカッコよく日本語訳すると「青天の霹靂」という意味になります。

come out of the blue=unexpectedly

例文(使い方)

~「Come out of the blue 」の例文~
①the news came out of the blue
(そのニュースは突然やってきた)
②the president resigned out of the blue
(社長は突然辞任した)

このイディオムが生まれた背景

Come out of the blue

「Come out of the blue」が「突然」という意味になった背景を ご紹介しましょう。

ここで出てくる「blue」ですが、実はただの「青」という意味ではないんです。
「青」 とは、「突然の雷雨が予想外に起こる空」という意味を含んでいます。

簡単に言うと、「青空だったのに急に雷が落ちてくる」ということになります。
青空で急に雷が落ちてくるくらい突然の出来事ということで、「突然」という意味になったんですって!

In the black

In the black

次にご紹介するのは「In the black」です。
先ほど「In the red」という表現が出てきたので、鋭い方はもう意味が分かってしまうかもしれませんね!

直訳すると「黒の中」となります。

意味の検討がついている方も多いかと思いますので、早速この「In the red」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「In the black」の意味はズバリこちらになります。

黒字

「In the red」と似ているのでわかった方も多いかもしれませんね。

in the black=be financially sound

例文(使い方)

~「In the black」の例文~
①business in the black
(黒字経営の事業)
②keep one’s business in the black
(黒字経営を維持する)

このイディオムが生まれた背景

「In the black」が「黒字」という意味になった背景をご紹介しましょう。

「In the black」は「In the red」と反対の意味になるため、背景も実は同じなんです。
会社などの帳簿をつける際、プラス部分(利益額)を黒ペンで表記していたことが由来となっています。

日本においてもプラスの部分を黒字で書いたりしますよね?それと同じです!

Blackball

black ball

続いてご紹介するのは「Blackball」という単語です。

直訳すると「黒いボール」です。

「黒いボール」と言われたらボールの話だと思いますよね?
「黒いから汚れたボールのことかな?」なんて思う方も多いのではないでしょうか?

しかし、「Blackball」には全然違う意味があります。
この「Blackball」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Blackball 」 の意味はズバリこちらになります。

反対投票をする

「何で黒いボールが反対投票??」と疑問がいっぱいの方が多いかと思います。

一見簡単そうな単語ですが、実はかなりレベルの高い単語になります。

blackball=vote against you

例文(使い方)

~「blackball」の例文~
①a single blackball will reject the candidate
(反対投票が候補者を拒絶する)
②blackballer
(反対投票者)

このイディオムが生まれた背景

Blackball

「Blackball」が「反対投票をする」という意味になった背景をご紹介しましょう。

理由はとってもシンプル。
昔、投票をする際に、賛成であれば「白いボール」、反対であれば「黒いボール」を投票箱に入れていたそうです。

そこから「Blackball=反対投票をする」という意味になりました。

Black sheep

Black sheep

最後にご紹介するのは「Black sheep」というイディオムです。

どちらも簡単な単語ですが意味を確認しておきましょう。
それぞれの単語の意味はこちら。

Black・・・黒
sheep・・・羊 

直訳すると「黒い羊」です。

もちろん、こちらのイディオムも黒い羊からは中々想像しにくい意味を持っています。

この「Black sheep」の意味、例文、生まれた背景を確認していきましょう。

意味

「Black sheep」 の意味はこちらになります。

不名誉/厄介者/変わり者

様々な訳し方がありますが、あまり意味ではありませんね。

black sheep=failure or disgrace

例文(使い方)

~「black sheep」の例文~
①black sheep of the family
(家族の厄介者/一家の面汚し)

このイディオムが生まれた背景

Black sheep

「Black sheep」が「厄介者」という意味になった背景をご紹介しましょう。

羊という生き物はほとんどが「白い」動物です。
白い羊の中に「黒い羊」がいた場合、黒い羊は少数派であることから、このような意味が生まれました。

まとめ

今回は色に関する英語のイディオムを10個ご紹介しました。

Red herring
In the red
See red
Red tape
Be green
Green light
Come out of the blue
In the black
Blackball
Black sheep

英語を勉強してきた方も、そうでない方も知らないイディオムがあったのではないでしょうか?

今回ご紹介した以外にも英語には「色」にまつわる様々なイディオムがあります。
気になった方はぜひ調べてみてください!

そして「英語って面白いな」と少しでも思った方はぜひ英語の勉強を始めてみませんか??

英語が分かると世界が広がりますよ!

今回はここまで!

ではまた!

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